30年保つ塗装

先日、お客様から訪問販売で30年保つ塗料があると勧められたとの事です。

結果論ですが、塗装後、そのまま放置した上で30年保つ塗料はありません。

塗料のベースになる材料は、基本的にアクリル・ウレタン・シリコンなどの樹脂で、樹脂はそもそも紫外線に弱いものです。

仮に紫外線に対して対候性のある材料を混ぜたとしても、空気中には様々な物質が飛び交っているので、それらのすべてに抗う事は難しいですね。

粉噴き減少を抑えるものや、雨水を流しやすい洗浄性の高いものは存在します。

いずれにしても、塗装は美観を保つものと考えるべきで、外壁資材のつなぎ目などから雨水が侵入し、外壁の劣化を早めます。

例えば春には黄砂が飛んできますが、言い方おかしいですが、飛び立つ時は黄土色らしいです。

日本に到着する時には、いろいろ付着し黒ずんでいる事もあります。

アレルギーなど、人にも影響を及ぼしますので、化学物質が付着しているとすると、外壁にも影響がありますよね。

酸性雨の原因は、工場などだけが原因ではなく、火山活動などの自然現象に起因するものもあります。

紫外線だけが塗装を劣化させる事ではありませんので、ある程度の劣化は最低限洗浄などの対応で、汚れたままにしない事が、長持ちさせる事に繋がります。