昭和の賃貸マンション リフォーム 阿倍野区

阿倍野区の某、駅チカマンション。

周りにどんどん新築マンションが出来る中、新しさでは競争は出来ませんよね。

新しさが無ければ、個性で入居者のハートを掴む。

いったん何もかも無くして組み直すと、莫大な費用がかかります。

使えるものは使う事で、持ち込む資材を減らし、取り替えるものはしっかり取替。

天井は、落として組み直すと床と並行の普通の天井に出来ますが、桜貼丸太の竿縁天井、屋根のある天井っぽく見せてるんでしょうか。

まんま塞ぐのも味気ないのと勿体ない気がしたので、残す方向で改装。

せっかくキレイに磨いた桜の皮をお金をかけて撤去しないで、キッチンやユニットバスを1ランク上にします。

柱には化粧シートを貼り付け傷や釘穴を隠します。

付鴨居などの露出木部は、ミルクペイントでエイジング効果を出します。畳寄せには巾木を貼り付け、上部はミルクペイントで。

多少、いびつさが残っても、あえてそれを味にして行きます。

元々、お風呂は在来で、タイル貼でした。

キッチンは元々、普通のブロックキッチンでした。

洗濯機置き場が無いので、洗濯機パンを新調しています。

雨水侵入の原状回復

壁や床の端が湿気を含んで傷んでるのはよくある事ですが、雨水侵入は怖いですね。

クロスが下の方から色が変わってて、めくれている状態で、めくるとカビだらけ。

ここまでは、ホント良くある事で、下地がコンクリートそのままの端っこの部屋だったり、湿気が籠りやすい場所だったり、結露が原因の事が多いです。

こちらの物件は、少し違っていました。

フロアは1階で、部屋がベランダよりも低いパターンです。

床材はクッションフロアだったので、とりあえず捲ってみます。

「クッションフロアの下は・・・フローリングに上貼りかぁ。」

フローリングも湿気で炭化してる状態で、L45フローリングを敷いているものの、水が浸入していて劣化が激しい状態です。

壁も傷みが激しく、GLボンドからほとんどの石膏ボードが剥がれている状態。

思ったのは、ベランダ側、部分的に木地が入ってるので、なにかやりかえたのかどうなのか。

とにかく、予算もあるので、床と壁は部分貼替にします。

雨水の侵入口は側溝部分とベランダ。

確認すると、床が損傷(画像は割れ過ぎてますが、ここまで割れてはいません。コンクリートのボードは割って撤去するつもりなので、かなり割った状態です。)ヒビが入ってました。

その下の防水層は見つからに水が浸入して、使い物にならなくなってたので、全部ケレンで削ぎ落し。

しばらく乾燥させて、今回はサラセーヌでウレタン防水しました。

内装は、何日か経過後に室内に雨水侵入が見られなかったのでまず石膏ボードで壁の復旧。

フローリングはウッドタイルで仕上げるので貼替無い部分は残し、中途半端に余ってた在庫のL45フローリングを貼った状態が前回の画像です。

フローリング施工

選ばれる、任せてもらえるリフォーム屋、修繕屋として、如何に費用負担を軽減して、しっかり施工出来るか。

フローリングは、ケース単位で仕入れるので予備として置いておく事が多いです。

大きな傷や今回のような漏水で傷み切った場合は、張り替えるしか方法はありませんが、部分的にめくって張替え、表面をウッドタイルにするなら、予備のフローリングが活用出来ます。

和室改造

衣類の収納は、畳んでケースに入れる方法よりも、ハンガーに吊る方法が多くなってきたので押入れは減少して、クローゼットへ変更する事が増えてきました。

結果、襖・天袋は撤去し、新しい枕棚にハンガーパイプを取り付ける。

押入れ中段も撤去する。枠周り、敷居鴨居も必要ないので撤去。

クローゼットのレールは、埋め込むか、フラットレールにするか、上吊にするかが選べます。

キッチンの向き変更

タイルは性能が高く、意匠的にも高級感があると言えますが、油分が目地にまとわりつくので、汚れた場合、ゴシゴシ洗いやスチームクリーナーで、なんて賃貸住宅には向かないですよね。

賃貸住宅には、入居者に手間がかからない且つ、掃除しやすい素材にしていくべきだと感じています。

ワンルームだと特にキッチンがどちらに向いていようが、部屋が広く取れる方が現実的だと思うのですが、ファミリータイプだと、最近ではそうではないですよね。

対面に出来ればいいのですが、ただ、間口が狭いとそうは行かない。

出来上がっている部屋だと、大きな変化を生むには工夫が必要になりますね。