漆喰の塗替え

漆喰の塗り替えをしました。

漆喰は、メンテナンスを行う事によって非常に耐久性の高い材質で、和洋問わずに質感を楽しめます。

原料は消石灰で、サンゴが長年かけてサンゴ礁を形成し、地殻変動で表面に押し上げられ石灰の岩山が露呈されました。

石灰の岩から更に粉砕し、加工しやすく石の大きさにし、石灰石を作ります。

石灰石を砕くと重質炭酸カルシウムになります。ここで余分となる二酸化炭素を放出するため900度の熱を与え生石灰を生成します。

生石灰に水を加えると、化学反応で発熱し、消石灰になります。

もともと、サンゴは海水に含まれる二酸化炭素を吸収し、酸素を供給してくれています。

自然の有難みを感じてしまいます。

話は逸れましたが、消石灰はアルカリ性が強く、消毒作用が期待されます。

その性質もさるものながら、漆喰は乾燥状態で水分を吸収します。

適度な水分を保ち、二酸化炭素を吸収、蓄積します。

消石灰を水に溶かすと石灰水が生成され、強いアルカリ性になります。

そして、空気中の二酸化炭素を吸収して石灰化しようとします。

漆喰が堅くなっていくのはこの原理で、堅くなる事によって、強い壁が形成されていきます。