職人の日当をよく調べて考えてみようして、日当をネットで調べようとすると、旅費日当だの、よくわからなくなってしまいます。
結果的には、よく調べる前に、折れてしまったわけですが。
たまに日当計算で、勝手にこれくらいだろうと請ける価格をぶつけられたりするんですが。
その計算だと、経費も何も出ぇへんやん。これが本音です。
でも、日当でよく聞かれるわけですよ。
そもそも、職人に関しては、労務単価という表現が正しいのでしょうか。
国土交通省の資料を適当に当たってみると「令和4年3月から適用する公共工事設計労務単価について」という項目が表れました。
まぁ公共工事単価なので、アレですけど。ともかく
(1) 最近の労働市場の実勢価格を適切・迅速に反映し、47都道府県・51職種別に単価を設定
(2) 必要な法定福利費相当額や義務化分の有給休暇取得に要する費用のほか、時間外労働時間
を短縮するために必要な費用を反映
(3) 新型コロナウイルス感染症の影響下であることを踏まえた特別措置※を適用
という事で、まんまコピペしてみますが
主要12職種※(19,734円)令和3年3月比;+3.0%(平成24年度比;+57.6%)
全 職 種 (21,084円)令和3年3月比;+2.5%(平成24年度比;+57.4%)
※「主要12職種」とは通常、公共工事において広く一般的に従事されている職種
職種 全国平均値 令和3年度比 がパーセント
特殊作業員 23,103円 +4.4%
普通作業員 19,538円 +3.1%
軽作業員 14,999円 +1.2%
とび工 25,512円 +1.5%
鉄筋工 25,801円 +3.3%
運転手(特殊) 23,979円 +4.4%
運転手(一般) 20,797円 +4.0%
交通誘導警備員A 14,873円 +3.7%
交通誘導警備員B 12,957円 +3.2%
型枠工 26,246円 +2.3%
大工 25,156円 +1..9%
左官 24,839円 +2.8%
それぞれの職種の計算方法はさておき、例えば労務単価が全職種平均の21084円とした場合、そこに法定福利費や経費が8644円かかるとの事で、事業主が労働者一人の雇用に必要な経費は、29,728円(141%)になることに留意が必要らしいです。
要するに、公共工事をやるような事業者が一人当たりの日当いくら?って聞かれたら、だいたい3万って言うのが確実なのかと勝手に考えました。
では、一人親方の場合はどうでしょう。
ネット上だと18000~20000円とかいう数値が独り歩きしているようで、例えば18000円で計算してしまうと、月に25日働いたとして月額450000円
まさかのボーナスなんて考えられないので年収は計算上5400000円になりますが、そこには道具のメンテや車両、一人親方なので保険は全額負担と考えると、さて。
25日働くぅ?
しかも、盆や正月に休んでいたら、その分は減るわけですよね。
なので、日当20000円だよと答えられた場合は、とてつもなく親切と思ってもらいたいかも。
そんな気がしますね。
道具のメンテという話題を出しましたが、道具って結構高いんです。
プロの仕事でDIYツールで出来る事もありますが、出来ない事の方が多いですね。
道具に助けてもらう事は非常に多いので、安いだけでは、仕事の内容が怖いと考えてもらっていいです。
見積の明細として、福利厚生費や法定福利費などの記載をきっちり出しているところも多いです。
社会保険未加入業者を下請人とする事は、原則禁止されなければなりません。
明確に記載する事で、見た目信用度は上がると考えられます。
ざっくりと諸経費に含んでいる場合もありますが、工事全体の金額は、一般的には変動しないと思います。
纏められている諸経費には、交通費、管理費、通信費、福利厚生費・法定福利費などで構成されています。