雨水侵入の原状回復

壁や床の端が湿気を含んで傷んでるのはよくある事ですが、雨水侵入は怖いですね。

クロスが下の方から色が変わってて、めくれている状態で、めくるとカビだらけ。

ここまでは、ホント良くある事で、下地がコンクリートそのままの端っこの部屋だったり、湿気が籠りやすい場所だったり、結露が原因の事が多いです。

こちらの物件は、少し違っていました。

フロアは1階で、部屋がベランダよりも低いパターンです。

床材はクッションフロアだったので、とりあえず捲ってみます。

「クッションフロアの下は・・・フローリングに上貼りかぁ。」

フローリングも湿気で炭化してる状態で、L45フローリングを敷いているものの、水が浸入していて劣化が激しい状態です。

壁も傷みが激しく、GLボンドからほとんどの石膏ボードが剥がれている状態。

思ったのは、ベランダ側、部分的に木地が入ってるので、なにかやりかえたのかどうなのか。

とにかく、予算もあるので、床と壁は部分貼替にします。

雨水の侵入口は側溝部分とベランダ。

確認すると、床が損傷(画像は割れ過ぎてますが、ここまで割れてはいません。コンクリートのボードは割って撤去するつもりなので、かなり割った状態です。)ヒビが入ってました。

その下の防水層は見つからに水が浸入して、使い物にならなくなってたので、全部ケレンで削ぎ落し。

しばらく乾燥させて、今回はサラセーヌでウレタン防水しました。

内装は、何日か経過後に室内に雨水侵入が見られなかったのでまず石膏ボードで壁の復旧。

フローリングはウッドタイルで仕上げるので貼替無い部分は残し、中途半端に余ってた在庫のL45フローリングを貼った状態が前回の画像です。

カビだらけの壁を外す

GL工法は、工期が早いとは言うものの、改装時が面倒ですね。

結露し易く、仮に断熱材にGL貼りしてた場合、撤去時に断熱材まで剥がしてしまいます。

施工が早ければ人工が浮く。資材を使わなければ安く済む。

廃棄するには、石膏ボードは別費用。

その時に安ければいい観点なので仕方ないですが、古くなったものをやり直そうとした時に、余分な費用がかかる気がしています。

電気系移設に困難。電線は落とせないし、ああ、イヤだわぁ。

セルノースの繊維をライナー合板の裏面に貼り付けて断熱ボードを作れないのかな。

かなりの環境配慮になるんじゃないかと妄想してみました。

そんなことで、湿気が籠る場合の壁裏がこれです。