工事の諸経費

見積提出時に諸経費という欄を記載し、詳細をあえて説明する事がある。

諸経費とは、一般的に現場管理を行う際の人件費、交通費、瑕疵保険や工事保険などの現場に関わる保険など、これらを「現場管理費」という名目にする事が多い。

なお、工事を行う為には、会社などの組織として運営する為に営業や経理などの人件費、事務所経費などの「一般管理費」も必要で、諸経費に含む事例もある。

雇用保険、健康保険料、厚生年金保険などの「法定福利費」も最近では別項目で記載する事もある。

諸経費は、工事金額の10%~15%で計算される事が多い。

法定福利費は、工事金額の4パーセントでざっくり計算される事もあるが、本来は労務費を算出して計算する。以降、コピペ

① 労務費を算出し、法定福利費を求めるケース
・労務費に各保険の保険料率を乗じることで、法定福利費を算出します。
法定福利費 = 労務費総額 × 法定保険料率
※保険料率:令和2年3月現在の率を使用しています。

② 労務費の算出が困難なケース
・過去に受注した工事実績から平均的な法定福利費の割合を算出し、工事費に乗じて法
定福利費を算出します。
法定福利費 = 工事費 × 工事費あたりの平均的な法定福利費の割合

※工事費あたりの平均的な法定福利費の割合は、受注者ごとに異なります。
③ 下請業者から提出された見積書等を活用するケース
・下請業者から提出された法定福利費を内訳明示した見積書等を使用し、内訳明示した
法定福利を合算して積算します。
法定福利費 = 元請業者Aの法定福利費+下請業者Bの法定福利費+下請業者Cの
法定福利費
元請・下請業者名 工事費 法定福利費
A 2,000,000円 80,000円
B 1,000,000円 40,000円
C 500,000円 20,000円
合 計 3,500,000円 140,000円
労務費総額 法定保険料の種類 法定保険料率※ 法定福利費
250,000円
雇用保険料 0.8% 2,000円
健康保険料 5.125% 12,812円
介護保険料 0.895% 2,237円
厚生年金保険料 9.15% 22,875円
子ども・子育て拠出金 0.34% 850円
合 計 40,774円
工事費 平均的な法定福利費の割合 法定福利費
1,000,000円 4% 40,000円

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